2015年10月6日火曜日

柔軟な視点

  蒸気機関車の運転に欠かせない設備が、ターンテーブルという方向転換のため転車台。 だが、復活蒸機のイベント運転線区には、ターンテーブルが残っていることが稀で、そのような線区での折り返し運転の際は他の機関車の助けを借りて蒸機は「ぶらさがり」で戻ることになる。
 「ぶらさがり」状態の蒸機を「列車として」撮影するとサマにならないが、逆に「遊び心」でアレンジすると面白い作品が生まれることもある。 今回の作品は、ぶらさがりのD51のキャブを背景にして林檎を主役にした構図。 蒸機牽引の列車では、「かなり」勇気がいる構図だがそこは「ぶらさがり」の良さ、思い切ったことができる。 ここで大事なことは、「思い切る」には「下地」が必要だということ。 応用は「下地」がしっかりできていればこそ利く。 その逆はない。
 信州りんごとD51の出会い。イベント運転される地方路線では「数十年ぶりのSL」という宣伝文句も珍しくない。
「毎週」運転される首都圏近郊とは大きく異なる。 貴重なイベント運転だからこそ、臨機応変な姿勢で望みたい。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

 

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