東北本線、奥羽本線経由の急行「津軽」、特急「あけぼの」は別名「出世列車」と言われていた。その由来は東京で出世した人が故郷に錦を飾る際、その時代の最上級列車、更にステータスの高い車両から下車することが「出世」の証拠だったことによるものだ。
「津軽」は「あけぼの」の登場により出世列車の意味合いは薄れたが、使用車両は旧形客車から12系、20系、14系とステップアップしていった。その中で大きな転機は1990年8月。山形新幹線改軌工事に関連して客車から電車に置き換えられることになったこと。今回は客車時代末期の「津軽」で、惜別の意味を込めてヘッドマークが装着されたときのもの。この時ばかりは、長年出世した乗客を運んだ「津軽」が出世した瞬間だった。
EF65PF+ヘッドマーク、特急の貫禄があった急行「津軽」 (カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RDPⅡ) |
EF65PF+ヘッドマークは特急の証し。 |
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