2015年11月30日月曜日

JR水戸線を行く「SLもおか号」

 真岡鉄道の「SLもおか号」は、かつてイベントでJR小山駅発の設定があった。1999年、2000年、そして2004年。特に2004年は真岡線SL復活運行10周年を記念したものだった。
JR東日本管内を遠征する際は旧型客車を牽引するC11が、JR水戸線を自社の相棒50系客車と走る姿は新鮮だったことは記憶に残っている。 真岡鉄道車両のJR水戸線への乗り入れはこのイベントを最後になくなっているが、同鉄道のモオカ14型気動車9両の中にはJR線内列車無線の装備がなされている車両が2両在籍している。こちらも、いつの日かJR水戸線へ足跡を残して欲しいものだ。  
JR水戸線 鬼怒川橋梁を行くSLもおか号。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)

列車無線アンテナがあるモオカ14型は、富士重工製最後の気動車でもある。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP100)


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2015年11月29日日曜日

街の灯火

都電荒川線、町屋二丁目停留場近くにある青果店では、裸電球照明が使われている。 薄暮の頃になると、この無骨な光源は存在感を増してくる。 こういう街の光景も良いものだ。

張り巡らされた電線も街の一部と思えば悪くない。(カメラ CANON EOS7D)

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2015年11月28日土曜日

イチョウ&8900形電車=紅葉

 今年デビューした都電荒川線の新車はオレンジ色。 イチョウと絡めると沿線は秋真っ盛りになる。 明治通りのイチョウ並木は、これからが見頃を迎える。
構図はシンプルに。電柱や広告の処理には気を配りたい。
(カメラ CANON  EOS7D)
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2015年11月27日金曜日

有楽町の秋

有楽町は、東海道新幹線VIEWの街。 見頃を迎えたイチョウの背後の車両は最新のN700系ラージA。「SHINKANSEN」は、この街の景色の一部になっている。    
コンデジで走行写真を撮るコツの一つがMFで撮る事。これもフォーカスロック後MFにしている。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)



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2015年11月26日木曜日

朝もや

 冷え込みが厳しくなる時期は行動も億劫になりがちだが、それを乗り越えてみると「それなりの」ご褒美が待っていてくれるもの。 早朝の小湊鉄道では、魅力的な光景が待っていてくれた。 早起きは「三本の得」とは言い得て妙なものだ。
 

柔らかくも張り詰めた冬の朝を行く。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)

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2015年11月25日水曜日

夕焼け空

 地元の駅ビルから富士山が見える、とわかったのは昨年のこと。 地元の事は知っているようで案外知らないことも多い。 空気が澄むこの季節、日常の光景として富士山を観ることができる住人が羨ましくなった。  
富士山とスカイツリー(カメラ CANON EOS7D)
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2015年11月24日火曜日

ユーカリが丘の「こあら」号

 佐倉市ユーカリが丘で運行されている 山万ユーカリが丘線は中央案内軌条式の新交通システム。 モノレールのような、テーマパークのアトラクションのようなユニークな路線には、根強いファンがいる。 先日、京成を撮影した際、立ち寄って初めて「じっくりと」沿線を散策してみると全線14分程の中でトンネルあり、勾配ありのロケーション的に面白い路線だった。ゆっくり進む電車の愛称は「こあら」。 自然の中を行く「こあら」を楽しむには公園~女子大間が良さそうだ。
「こあら」は3編成。高層マンションに負けない存在感がある。
(カメラ CANON  EOS7D)

軌道の特徴が良くわかる急勾配区間。
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2015年11月23日月曜日

ソーラーパネル

 近年、各地にソーラーパネル「畑」が急増している。 福島第一原発事故以後、太陽光発電ブームに沿って設置されているのは周知の事実だが、特に鉄道沿線の遊休地や林が伐採された後に「黒いパネル」が増殖する姿は、景観を大きく損ねている上に周囲を抑圧する力を感じる。 
今回の作品はソーラーパネルと柵を意図的に入れているが、ここは元々は林だった場所。車窓から景色が「黒い畑」だらけにならないよう、この「ブーム」の暴走にブレーキはかけられないものだろうか。 

林の伐採で生まれた景観。(カメラ CANON  EOS7D)
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2015年11月22日日曜日

散水装置を持つ電車

 箱根登山鉄道の見所は、80‰の急勾配と急曲線にある。 そこを走る登山電車には、安全のため様々な工夫が施されている。 特に曲線の通過に際してレール磨耗防止のため登山電車に散水装置が設置されていることは有名な話。 タイミングが合えば終着駅で給水する光景を見る事ができるそうだ。 登山電車の旅ではこれも見所の一つになる。
曲線半径30mは、沿線から見たい。
(カメラ CANON  EOS7D)
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2015年11月21日土曜日

さよなら「シティライナー」

 先代の「スカイライナー」AE100形電車で運転されていた「シティライナー」が来る12月5日のダイヤ改正をもって定期運転がなくなることになった。
 この列車が東日本大震災に翻弄された経緯は5月31日のブログ(http://gazosousakunin.blogspot.jp/2015/05/blog-post_60.html)でも紹介したが、最後の秋を行く姿を記録するために久方ぶりに京成本線をロケハンしてみた。紅葉との絡みはかなわなかったが、秋空の下 成田へ向かう姿は往年の空港特急そのもの。 現在は土曜、休日運転のため、京成本線を行く「有料特急」の姿が見れるのは「あと4日」となる。  
不運の有料特急となった「シティライナー」 (カメラ CANON  EOS7D)

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2015年11月20日金曜日

白鳥と真岡鉄道

 冬の使者、白鳥が今年も小貝川へ訪れたという。 多い年は10羽以上飛来する白鳥は真岡鉄道の小貝川鉄橋近くまで来る事からタイミングが合えば列車から見る事もできる。 聞くと川近くのレストラン経営者が地道に白鳥へ餌を蒔いていたという。 ありがたいことだ。 
 「SLもおか号」とのツーショットは「白鳥次第」だが、日常の列車なら遭遇する機会がある。 ただし、注意することは白鳥を刺激しない事。 少し離れた位置から見守ってあげたい。 白鳥が安心して越冬できるように。

「Family」
(カメラ CANON  EOS7D)


  
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2015年11月19日木曜日

沿線に似合う色とは

 茨城の水戸と福島の郡山を結ぶJR水郡線は「奥久慈清流ライン」の愛称があるローカル線。沿線を走る気動車の色は地元利用者の意見を参考にしたそうで、色分けで車体構造が異なる車両を区別してある。 赤は久慈川と紅葉、青は久慈川と新芽をイメージしているという。 民営化後に施された「水郡線色」は突飛過ぎた感は否めなかったが、さて今の色は沿線に似合っているだろうか。
構造上、赤は「両運転台」、青は「片運転台」の違いがある。
(カメラ CANON EOS7D)

イベント列車「風っ子」
(カメラ CANON  EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)

磐越西線を行く「水郡線色」の団体列車。
(カメラ CANON NewF-1,フィルム フジクローム RVP)

2015年11月18日水曜日

イチョウの街

 「東京都の木」は銀杏。 見頃を迎えるこれからの季節、いろいろな発見がある。有楽町駅もそのひとつ。 鮮やかな黄色が目を楽しませてくれる。入線してくる電車を絡めれば、「秋の作品」の出来上がり。 
イチョウを活かす光を選ぶのがポイント
(カメラ CANON EOS7D)


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2015年11月17日火曜日

赤と朱

 二つの色の競演。 登山電車も自然のひとつであることを実感する。 

オートフォーカスは、クローズアップに有効。
(カメラ CANON  EOS7D)

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2015年11月16日月曜日

デコレーションもほどほどに

クリスマス近くなると街はイルミネーションで華やかになってくる。 基本、鉄道車両は電飾される対象ではなかったが、2000年頃から蒸気機関車にデコレーションする例が見られるようになった。 LED電球などの普及が大きいが、展示機関車はともかく営業列車には似合わないような印象を受けるのは私だけだろうか。 
見事に電飾された真岡の「キューロク」(カメラ CANON EOS7D)
「驚き!」。2003年の札幌駅にて
(カメラ CANON EOSRT、フィルム フジクローム RDPⅢ)
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2015年11月15日日曜日

決まりすぎの一枚

   鉄道車両の記録分野に「形式写真」がある。 車両の「カタログ写真」として細部までわかるように撮影するのだが、簡単なようで奥が深い分野でもある。 特に蒸気機関車では動輪を結ぶ「連結棒」が下りている状態が基本とされている。走行中の蒸気機関車も連結棒が下りた状態でなければならないという俗説もあるが、走行中の蒸気機関車で連結棒の位置を問う事自体がナンセンス。 大元は形式写真を曲解したところから来ているようだ。特に真横からの流し撮りでは偶然に近い。 走行中の機関車では、連結棒は回った状態の方が良いようだ。   
斜光を受けるC56
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
「形式写真」風。ロッド位置は良いが、角度をあと少し側面側に向けたかった。







2015年11月14日土曜日

ちょっとした工夫

 JR東海のPRによると現在の700系車両は、平成31年度には後継車のN700Aに置換えが完了するという。 既に試作車は「リニア・鉄道館」に展示され、次第に本数を減らしている中、記録は「恒例の」サヨナラフィーバーで大騒ぎする前にしておきたいもの。 名勝 富士山との絡みもその一つだが、有名な富士川での撮影では背景に気をつかいたい。 構図はシンプルに。    
「JR700」ロゴ付きはJR西日本所属の車両。
(カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP)
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2015年11月13日金曜日

深まる秋

 空気が澄んでくるこれからの時期は、天気が良い日は外に足を向けたくなる。 身近な公園でもいつもと違った光景に出会えるものだ。 紅葉が映える季節から、いよいよ冬へ。 澄んだ青空から季節の歩みを感じるだけでも外へ行く価値はある。
青空と紅葉。今週末は天気が崩れるとか (カメラ CANON  EOS7D)

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2015年11月12日木曜日

ハイブリッドトレイン

 2007年に小海線に登場したキハE200形気動車は、鉄道用営業車両としては世界初のハイブリッド車。 発電用にディーゼルエンジンを使用し、発電+蓄電された電力で誘導電動機を駆動させるという車両。 簡単にいえば「自車発電の電車」。 現在、ハイブリッド式の気動車はJR東日本環内のリゾート用気動車を中心に活躍しているが、技術の伸びしろが大きい分野なので「次の車両」が楽しみだ。
小海線をいくハイブリッド列車
(カメラ CANON EOS-1V HS、フィルム フジクローム RVP)

「キハ」から「HB」へ、形式も変わった。

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2015年11月11日水曜日

紅葉のむこう

 ロケハンの面白さは「発見」にある。 頭だけで「テーマ」を意識しすぎると、どこかで見たような構図になりがち。 だが、少し「離れて」みると、自分の思い描いていたイメージが案外簡単に見つかる事もある。 この日も「紅葉と電車を絡める」ポイントを探していたら、目の前の脇道に「面白い」答えがみつかった。 紅葉の先に古豪の電車がゆっくり通り過ぎていった。
誰も気づかない隙間を見つめる
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)


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2015年11月10日火曜日

会津豊川の思い出

 会津豊川駅は、磐越西線喜多方駅の一つ手前にある無人駅。開業は昭和9年、周囲には学校や住宅も多くあり、決して過疎地にある駅ではない。 だがこの駅に停車する列車は、一日5往復。 会津若松方面は18:37が「終電」という駅でもある。イチョウの見事さにひかれて途中下車したが、次の列車まで2時間以上の待ち時間がわかった瞬間、「えッ・・・じゃあ、喜多方まで戻るか」を選択したのは正しい行動だった。
イチョウ並木と「ばんえつ物語」
(カメラ CANON EOS-1V HS、フィルム フジクローム RVP)


撮影に都合が良い「快速列車」。


通勤時間帯だけの駅。
















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2015年11月9日月曜日

フィルムで夜間走行を撮る

 デジタルカメラ全盛期の昨今では、「高感度フィルム」のISO感度がすぐに出てくる人は少ないかと思う。 リバーサルフィルムでは上限が「ISO1600」だった。 ISO50や64が一般的だったリバーサルフィルムの中でISO1600は画期的な製品だったが、高感度と引き換えにそれなりに粒子は荒れていたものだった。 この高感度フィルムで一時期熱中したのは、ストロボなしで「暗闇を走る列車」を撮る事。 光源はプラットホームの蛍光灯のため、撮影場所は曲線を描いている駅を探した。 次はカメラ側、ISO1600のフィルムは倍増感でISO3200に高め、広角レンズで列車を止めるためカメラを軽く動かしている。 デジタルカメラでは、このような状況下でも「普通に」撮る事ができるようになっているが、「ISOオート&AE」では明るく写り過ぎることもあり、夜らしい表現をするにはその高性能さがマイナスになることもある。 夜行列車は、闇夜から浮き出た瞬間が美しい。
ハイビームの「ゆうづる」。 夜行列車らしく表現できた。
(カメラ CANON  NewF-1、フィルム フジクローム RSP倍増感)
「夜汽車よ、永遠に」


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2015年11月8日日曜日

暖かい紅色

暖かさを感じさせる秋の斜光。 紅葉にも電車にも優しく、暖かく。


色々、色いろ (カメラ CANON  EOS7D)

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2015年11月7日土曜日

たくさんの人が関わる列車

 列車には多くの人が関わっている。 主役はお客さん、そして運転に関わる鉄道関連の多くの皆さん。 要は「列車を撮る」表現に、人間臭さがあって良いということだ。 例えば「窓」、「開らかれた窓」の先には人が介在している。 列車旅を楽しむお客さんには、どのようなドラマが待っているだろうか。 旅人の無事をフィールドから祈ってみる。 手を振る人もいる。 乗客とコミニュケーションを感じる一瞬がとても楽しい。          
「人を運ぶ」列車には温かみがある。
(カメラ CANON EOS7D)


燻される車内は「禁煙」。これも面白い。


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2015年11月6日金曜日

80パーミルを行く箱根登山鉄道

 箱根登山鉄道鉄道線、これが「箱根登山電車」が走る路線の正式名。1000m進む上で80mの高低差が発生するという80‰(パーミル)勾配を有する登山鉄道だ。
 撮影にあたっては、この急勾配をどう表現するかをテーマとした。沿線には勾配緩和のため2ヶ所のスイッチバックの信号所がある。その付近をロケハンして見ると信号所に侵入する電車とこれから登る坂を絡められるポイントを発見、電車を入れる構図をつくってみた。 やはり一際目立っていたのは古豪のモハ1形電車だった。

世代交代が囁かれる古豪電車。(カメラ EOS7D)
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2015年11月5日木曜日

標茶~川湯温泉から消える「冬の湿原号」

 先月PRされたJR北海道「冬の臨時列車のお知らせ」によると、2016年の釧網本線「SL冬の湿原号」は釧路~標茶間の運転になることが伝えられている。例年、1月の運転では川湯温泉まで延長運転されていた頃から比べると寂しさは隠せない。 この区間の美留和~川湯温泉間でのC11の勇姿に魅せられた人は多く、有名撮影地だった石山での「酷寒6時間待ち」は「行」でもあった。そういうことも昔話になってしまうのだろうか。 

美留和からの勾配を行くC11。終点川湯温泉まではあとわずか。
(カメラ CANON  EOS7D)
摩周駅、蒸気機関車が佇む光景。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP100)
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2015年11月4日水曜日

秋のばんえつ物語

 1999年から磐越西線で運行が開始されたSL「ばんえつ物語」号。 風光明媚な阿賀野川沿いを行く蒸機列車だが、紅葉もなかなかのもの。
 今回の一枚は、日出谷~鹿瀬間を行く会津若松行き。柿、紅葉の脇役を従え「ばんえつ物語」が力行するシーンを狙っている。構図でのネックは中央のスギだったが、煙で一部分を隠すことで紅葉を活かす「引き立て役」にすることができた。
 蒸気機関車が7両の客車を牽引する唯一の列車である「ばんえつ物語」は、秋の観光シーズンが終わると12月の「クリスマストレイン」を最後に年内の運行は終了する。 願わくば雪景色を行く蒸機列車の運転を望みたいが、磐越西線沿線は積雪地域でもあるため大雪によるトラブルは避けられない。イベント性の高い「クリスマストレイン」も大雪による区間運休が数年おきたこともあって年々運転日が「クリスマス」から早まっている。雪中を行く蒸機列車の実現は難しくなっているようだ。     
秋景色を行く「ばんえつ物語」(カメラ CANON EOS7D)

 
「ばんえつ物語」ファーストショット 1999年。客車の色は変わったが機関車C57は不変。
(カメラ CANON  NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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2015年11月3日火曜日

八ッ場の秋

 不動大橋の景観からJR吾妻線が消えてから、もう1年が経過してしまった。 この地を訪れたのは橋完成後なのでそれほど昔のことではないが、ここから見る風景の美しさには、移転前のJR川原湯温泉駅からの「過酷な登坂」の疲れを忘れさせてくれたことは記憶に残っている。   
 八ッ場ダム完成後、水は中央に走る道路近くまで満ちることになる。きっと満水面に映る紅葉は見事なのだろう。 だが、同時に底に沈む地区の環境は安全なのだろうか。 汚れた川を見てふとそう思った。   

2013年11月の紅葉。 吾妻線には「リゾートやまどり」が行く。
(カメラ CANON  EOS7D)


良いも悪いも全て湖底に沈む地区。





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2015年11月2日月曜日

出発進行!を撮る。

 温泉郷で知られる水上は、週末に高崎からD51型、C61型蒸気機関車が走ることで知られている。 特に上り勾配が続く水上行列車では、蒸気機関車が煙を出して力行する姿を見ることができるが、逆に高崎行では下り勾配となるため「力強さ」という点ではいまひとつ迫力に欠ける。 
 その中でも確実に力行シーンが見れるのは「駅発車」。特に安全に道路脇から撮影できる水上駅には、根強いファンがいる。 背景の山が紅葉する時期は華やかな旅立ちとなる。 
「やらせ」ではない駅の発車。 ドレインをきった一瞬が狙い目。
(カメラ CANON EOS7D)
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2015年11月1日日曜日

煙に挑む

 デジタル撮影機材の日進月歩は、驚くばかり。特にオートフォーカスの測点数と高画素数、更には4K、8K対応動画となると、ますます誰でも名作を作れると「錯覚させる」環境になってきているようだ。
 どの世界も同じだが、道具は使いこなせることが肝要で道具に使われてはいけない。カメラでいえばオートフォーカス創生期に中央1点だったフォーカスポイントには戸惑いを隠せなかった。オートフォーカスを使えば「下手になった」感じがしたものだ。
 結局、機材任せではなく自分の感覚で使いこなすことの大事さを学んだが、作品も同じで主体は自分。 今回の作品がオートで撮れる時代はそう先の話ではないが、撮り手に攻める姿勢がなければ生み出すことはできないだろう。 現状に満足しては成長はない。 それを撮影機材は証明している。
マニュアルでピントを送りながら撮る快感が伝わるだろうか。
(カメラ CANON NewF-1、レンズ NewFD500ミリF4.5L、フィルム フジクローム RVP)




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