2015年1月6日火曜日

ステンレスのディーゼルカー


釧網本線を行くステンレス車キハ54。 一両でも存在感抜群。
(使用カメラはCANON NewF-1、酷寒地では頼りになるカメラでもある。フィルムはフジクローム RVP) 

 「電車」という言葉は、線路の上を走る「人が乗車」できる車両を総称する時代になっているようだ。テレビでも地方ローカル線ロケで「電車」と表現することは珍しくなくなってきた。「ディーゼルカーを電車と称するのはケシカラン!」というのは「マニアの戯言」かもしれないが、考えてみると「汚い、臭い」イメージがあったディーゼル車が「電車並み」に快適になったのだという「褒め言葉」と見るならこれも悪くない。
 特に国鉄民営化直前に登場した軽量ステンレス製の車両は、「都会の象徴」を地方にも印象つけた感がある。ところがこのステンレスカー、被写体としては曲者で色はグレー系、「銀箱」と悪口を叩かれる位の地味さなのだが、反射光を浴びると一転主役を張るくらいの存在感を増してくる。歌舞伎ではないが「ギラリ」と睨みをきかせてくる。 これが魅力で追いかける人も少なくない粋な車両なのだ。 

国鉄初の「オールステンレス ディーゼルカー」キハ35 900番台。
昭和38年に試作されたが国鉄はステンレス車導入には慎重で、本格的に採用されたのは昭和59年の205系電車開発まで待たねばならなかった。 









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