2015年1月12日月曜日

「奥行き」と「広がり」


冬空の下、町を抜ける真岡鉄道。スイカカラーの列車では「SUICA」は使えないのが残念。

 蒸気機関車の運転が始まって昨年20周年を迎えた真岡鉄道。人間で言えば成人だがこちらは「成熟」?「熟年」??いずれも「熟」が入りそうだ。
 先日ロケハンした場所は、栃木県のツインリンクで知られている茂木町を見下ろす高台。初めて訪れたポイントだ。まずカメラを横位置で構えてみると町並みの広がり感は表現できるが、それだけで完結してしまい真岡鉄道は埋もれてしまいそうだった。 次に縦位置で冬の青空を入れてみると、奥行きが町並みの圧迫感を抑え、線路に存在感が出てきた。「スイカ(西瓜)」の愛称で親しまれているディーゼルカーをこの構図で撮影。手前側に車両を配置したので、1両だが存在感は出せたよう。 次は本命のSLもおか号。この列車、茂木駅を発車してから隣の天矢場駅まで上り勾配が続くので煙は期待できることから、町を切り取ってSLと町並みを調和させてみることにした。 同じ縦位置だがテーマの違いで結果に差が出るのは勉強になる。 撮影は試行錯誤の繰り返しなのだろう。  
「街中にSLが通る」光景が20年続いていることは賞賛に値する。


真岡鉄道は元国鉄真岡線、国鉄時代の駅名案内がひっそりと健在。
 天矢場は真岡鉄道になって新設された駅。国鉄時代の隣駅は「市塙」だった。
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