2020年9月30日水曜日

昭和生まれのJR九州783系

 JR初の新系列特急車両がJR九州783系。JR創生期の昭和63年製でメカ的にはサイリスタ位相制御、直流モータ等国鉄車両のDNAが色濃く残り、VVVFインバータ&誘導モータ全盛期の平成車両に比べると旧仕様だが、三度にわたるリニューアルを受けつつほぼ全車が健在だ。今回の作品は第1次リニューアル改造後の「かもめ」。後の「ハウステンボス」「みどり」用改造車に比べると外観的にはこの頃が一番落ち着いた感がある。平成を走り抜けた783系は先の2特急の他日豊線「にちりん」「ひゅうが」等に使用されているが、後継候補が見当たらないため今しばらくは活躍しそうだ。
「ハイパーサルーン」として親しまれた783系。
                   


【スポンサーリンク】

2020年9月29日火曜日

「1」を継ぐもの。CANON EOS-1

’90年代前半はEOSシステム&フジクロームベルビアが席巻した時代。そのEOSシステムのフラッグシップ機Canon EOS-1が誕生したのは平成元(1989)年。その中で注目された機能が「AIサーボ(動態予測)」AF。被写体をAF測距点に収めておけば確実にピントを合わせてくれる機能は、鉄道写真の「正面アップ」写真のハードルを大きく下げてくれた。フラッグシップ機の「1の称号」はF-1からEOS-1へ。そして1N、1vへ進化の後、デジタルの1Dに引き継がれている。               
「ネーム入れ」で完成がEOS-1コンセプト。だが定着はしなかった。
            

【スポンサーリンク】


2020年9月28日月曜日

朝の「彗星」

 今回の作品は昭和59(1984)年2月のダイヤ改正で山陽~九州の運用が終了する直前の583系「彗星」。ダイヤ改正後に「彗星」は「なは」と共に客車化されることが決まっていたこともあって、最後の勇姿を記録すべく須磨まで足を伸ばしている。いつの時代も早朝の撮影は身が引き締まる思いだ。
九州内の昼行特急への車両送り込みを兼ねていた「彗星」
       

                              
【スポンサーリンク】

2020年9月27日日曜日

GO TO 千葉貨物駅 

JR貨物EH200形はEH500形と並ぶ2車体連結の8軸(H級)駆動機関車。中央東線・篠ノ井線のEF64形重連を置き換える目的で製造され愛称は「Eco Power ブルーサンダー」。山岳線が似合う「ブルーサンダー」も武蔵野線内は「小洒落た」印象を受ける。うん、なかなか良い感じだぞ。JR貨物の機関車も捨てたものじゃない。
           
千葉貨物行きは空車返却列車
           

【スポンサーリンク】


2020年9月26日土曜日

北緯40度を目指す。

平成6(1994)年5月、当時の東北本線盛岡~二戸間に運行された「SL北緯40°号」。同区間に北緯40度線がクロスしていることに因んで運行されたイベント列車だが、GWは函館山線で戯れた2週間後の東北出撃・・・のアクティブさには当時「土日2日間 東日本エリア内フリー」のトクトク切符の存在が大きかった。朝一番の新幹線で移動すれば、大抵の「イベント列車」撮影には十分間に合ったからだ。今回は奥中山~小繋間での作品だが、ここでは2つのエピソードがある。一つは撮影地で先の函館山線で同行したカメラマンH君、T君と再会、一戸駅発車シーンまで付き合ったこと。もう一つは都内で知り合った人の実家最寄り駅が「奥中山高原」だったこと。「何で知ってるのですか?」この一言が「フラフラ人にとって」は嬉しいものだ。
奥中山付近は北緯40度3分
           
【スポンサーリンク】

2020年9月25日金曜日

あきぞら

 「平成」の秋を行く「昭和テイスト」の新京成電車。変わっていくものと変わらないものがある。列車は変われど、澄んだ「あきぞら」はいつの時代も変わらない。
          


【スポンサーリンク】



2020年9月24日木曜日

カウントダウン

3688号車はラストナンバー。平成元年製
扇風機&クーラは昭和テイスト
リバイバルカラーで話題の京成3600形。’80年代6両編成×9本が新製された本系列も、気がつけば6両編成と4両編成が1本づつ残るだけになった。その6両編成が件のリバイバル編成で本線系の普通列車に、VVVF制御に改造された4両編成は金町線を主に運用されている。昭和テイストが残る両編成もリバイバル編成は淘汰が進む直流モータ装備、VVVF制御車も機器更新の時期を迎える等、先行きが怪しくなってきた。余力を残しながら消えていく。それも良いものだ。                
                         
【スポンサーリンク】


2020年9月23日水曜日

二つの出発信号

日本の鉄道は左側通行。ここでは青信号に向かって行くのが正方向となるが右側の出発信号の意味するところは・・・。これは折り返し運転時の出発信号。左の線路に合流するまで本線を「逆走」するための司令「灯」だ。主に10分間隔のダイヤの間をぬって運転される試運転列車に使われる。「安全が担保された」逆走のシーンは見ものだ。


新京成八柱駅で、みーつけた

          
    
【スポンサーリンク】

2020年9月22日火曜日

CANON Aシリーズカメラの最後を飾ったAE-1プログラム

宇崎竜童が起用された広告
1976年「連写一眼」で一世を風靡したCANON AE-1の後継機種がAE-1プログラム。基本的なスペックは、AE-1にプログラムAEを追加した他にA-1と共用できるアクセサリー、交換可能なフォーシングスクリーンなど多分にA-1メソッドを取り込むことでブラッシュアップされていた。1981年の発売はNewF-1と同期だが、F-1のモデルチェンジが10年を担保したのに対し、AE-1は5年とコンセプトの違いが鮮明だった。そのAE-1プログラムの生産終了は1988年。T90(1986年)、EOS650/620(1987年)に伍してAシリーズの最後を飾った名機だった。
                                          
ファーストショットは団臨
           

【スポンサーリンク】

2020年9月21日月曜日

神宮の森にマッチしている西洋風の駅舎

 平成9年、第一回関東の駅百選に選ばれたJR原宿駅。選定理由の「神宮の森にマッチしている西洋風の駅舎」も建て替えのための解体が始まっているという。大正13年から続いた「原宿の顔」。失われたのは「百選」の看板だけではなさそうだ。
記撮スポット

                                         

【スポンサーリンク】

2020年9月20日日曜日

武蔵野線の「上り」方面は?

 首都圏の外環状線として建設された武蔵野線は開業が昭和48(1973)年。それまで山手貨物線経由だった東海道~東北方面の貨物列車の迂回ルートとして建設された貨物線で鶴見が起点。東京駅に近い立地から鶴見方向が「上り」。旅客営業区間でいえば「府中本町」行が上り列車になる。そのため西船橋方面列車が京葉線経由で東京駅乗り入れが始まってからは武蔵野線「東京」行は下り列車となった。この「東京」行は西船橋から先の京葉線内では「上り」となるので辻褄はあうが、未完成の環状線ならではの珍現象だ。
上り「府中本町」行
              

【スポンサーリンク】


2020年9月19日土曜日

東武C11325号機の可能性

 7月30日付で東武鉄道へ譲渡された元真岡鉄道のC11325号機。現在、運転開始に向けて東武ATS、無線装置等の保安装置取り付けを主にした整備の中で、注目されるのはJR東日本管内で運行するためのATS-SN形が残されている事。今から先の話をいうと鬼が笑うが、将来的には鬼怒川~野岩~会津鉄道ルートを活かした遠征運転を期待したいもの。日本の原風景を旅するのは「クルーズ列車」の十八番ではない。「14系ブルートレイン」も似合うものだ。
天日干し

              

【スポンサーリンク】


2020年9月18日金曜日

システムカメラ CANON NewF-1

フィルム時代、個人的に最も信頼のおけたカメラがCANON NewF-1。ユーザー自身が測光方式、フィルム給送方法を選択することで「My Camera」に仕上げる「システムさ」が魅力だった。「マイ・セッテイング」はスポット測光「ブライトレーザーマット」、AEモータードライブ(ハイパワーNi-Cd)、露出はマニュアルで落ち着いた。これで厳冬の北海道から九州まで行動を共にしたが大雨、吹雪の中でも正確に作動していたのはさすがフラッグシップ機を実感したものだった。コレクションより「使い込みたくなる」カメラ、それがF-1だった。
         
秀逸だったCANONの広告。鉄道写真からは広田尚敬氏。
          
ファーストショットは飯田線、大田切鉄橋



【スポンサーリンク】

2020年9月17日木曜日

忘れ難き「T90」

 昭和61(1986)年に発売されたCANON T90は、NewF-1と並ぶ「もうひとつのフラッグシップ」機。8モード13AE、秒間4.5コマのモータードライブ内臓、3測光方式切替を備えたスペックは「AEが使える」一眼レフだった。ストロングポイントはバッテリーが単三電池4本になったことによる大幅な軽量化。その「超性能」は、AF以外の考えられる機能を盛り込んだイノベーションそのものだった。                 
’90年代はNewF-1とのツートップを組んだT90。
       
多重露光+秒間4コマ撮影(再掲)


【スポンサーリンク】


2020年9月16日水曜日

堪忍袋

1999年から運行されている「ばんえつ物語」号、大きな転機を迎えそうだ。
JR東日本新潟支社からの2つのPR、9月15日付「『鉄道ファン』の皆さまへお願い」、9月14日付「今後の『SLばんえつ物語』ファンクラブについて」はショッキングな内容だった。前者は、クルマ移動の「撮り鉄」に起因する沿線住民及び関係機関への迷惑行為によって今後SL等の運行中止を検討する事態にもなりかねないこと。後者では新規入会は2020年度末、クラブ自体も2021年度末で終了するとのこと。いよいよ「ファン」に対しての堪忍袋の緒が切れそうな段階まで来ていると思うのは私だけだろうか。マナー遵守、分別ある行動・・・過去から幾度も言われてきたこと。ファンは「サポーター」であって「フーリガン」であってはならない。
【スポンサーリンク

2020年9月15日火曜日

秋なると思い出す?

 昔のスナップを見て思い出した。「あれ?中秋の名月(旧暦の八月十五日)って今頃じゃなかった!?」。調べてみると今年は10月1日なのだという。昨年は9月13日だったのでまだ先の話だが気になるのは天気。さて「十五夜お月さん」は見れるだろうか。
ススキ
      
【スポンサーリンク】

2020年9月14日月曜日

狂騒

 武蔵野線から205系電車が引退するに伴い、また騒がしくなってきたのが「葬式&撮り鉄」による暴走行為。既に沿線の駅には警告の張り紙がなされているとか「荒れない」ように願うばかりだ。長きに渡って活躍してきた老兵の最後は静かに見送りたい。                              
記録は平時に。
                               

【スポンサーリンク】


2020年9月13日日曜日

隔月発刊になる「Rail Magazine」

鉄道四大誌のひとつ「Rail Magazine」が今月をもって月刊から隔月刊に変更となる。出版元の㈱ネコ・パブリッシングの8/24付PRによると「Rail Magazine」以外にも3誌が隔月刊になるそうで、6月に新型コロナウイルス感染症の影響によって定期刊行誌発売中止、延期がなされてから間もない今回のPR。安定した購買層があるといわれている「鉄道」本も風向きが変わってきた感は否めない。「アサヒカメラ」のように休刊とならないよう願うばかりだ。
「撮り鉄」のステータスは本誌「今日の一枚」に載る事だそう。
この風潮が図に乗った輩を増長させる一因にもなっている。
       
【スポンサーリンク】

2020年9月12日土曜日

「鉄道の日」イベントのない年

 「鉄道趣味」ブームに大きく寄与している鉄道会社による「フェスティバル」。10月14日「鉄道の日」を前に、新型コロナに揺れている令和2年は軒並み中止になった。単なる「ファン感謝デー」に留まらず、沿線に定着したイベントに成長していただけに今年の「鉄道の日」は寂しいものになりそうだ。今回は昨年、一昨年の秋開催のイベント模様をアップしてみたが、当り前のように開催されていたことの有難味を再認識している。さて、来年はどうなるだろうか。
                        
「鉄道フェスティバル」in日比谷公園
           
「秋祭り」流鉄BEER電車

             


【スポンサーリンク】





2020年9月11日金曜日

さらば、6扉車

武蔵野線向けの転用は終了したE231系。 
JR東日本大宮車両センター構内に留置されている黄色帯のE231系は、中央緩行・総武線から武蔵野線への転用に際して10両から8両に組成するため外された車両。これらは他に転用されることなく廃車、解体となり6扉車はJR205、209系、東急5000系に続きE231系からも消滅する。混雑緩和の切り札として登場した6扉車もホームドアの設置に合わせて役目を終える一方で大開口ホームドアによって車両ドア位置の異なる車両へ対応している例もある。設備に合わすか車両に合わすか、この二つのアプローチ、今後が興味深いところだ。
                
 【スポンサーリンク】


2020年9月10日木曜日

影絵

 座席や床に映っている模様は、更新された新京成8800形側窓のロールアップカーテンに描かれている梨と葡萄。会社が「新京成フルーツライン」と謳っている程、沿線ではほぼ一年を通じてフルーツ狩りが楽しめる。因みに梨と葡萄は8~10月だそうだ。
この他、いちごが1~5月、桃&ブルーベリーが6~8月。

【スポンサーリンク】


2020年9月9日水曜日

「EAST i」が来た。

思いがけない珍客「EAST i-E」がやってきた。「イーストアイ・ダッシュイー」の愛称を持つE491系電車はJR東日本管内の電化区間の在来線を検測するが、いつどの線区を運行するかは解らない「神出鬼没」的な車両。 ホワイトボディに走る赤いラインは「フロンティア」をイメージしているという。「ドクターイエロー」のような都市伝説はないが、見れたら何か得した気分にさせてくれるJR東日本の隠れた名物列車だ。
3両が基本の「EAST i-E」、この日は増結した4両だった。
                          
【スポンサーリンク】

2020年9月8日火曜日

「通し」と「抜け」。

 風景の中に列車を入れるとき「通す」か「抜く」かで印象が変わってくる。今回の作品のように「通している」と視点は列車に向くが、左右に「抜け」があると視点は列車から景色へ移る。どちらを採るかはケース・バイ・ケースだが、今回選んだポイントはタンク車がきれいに収まったことから。さて皆さんの印象はいかがだろうか。
           
左から右方向へ。石油満載のオイルトレイン
    
【スポンサーリンク】

2020年9月7日月曜日

昭和11年の雰囲気

 白熱灯に照らされる旧形国電クモハ40の車内は暖かみがあった。その雰囲気を表現するため手持ちギリギリの露出で挑んでみる。手振れ防止機能のないレンズのブレ対策には「力を抜いて」しっかりと構えるのがコツ。ブレはRAW現像でも補正できない。
半鋼製のクモハ40、戦前の標準型通勤電車だった。
常磐線にも足跡を残した40系電車

【スポンサーリンク】

2020年9月6日日曜日

来た!MAX。

 鉄道博物館のパノラマデッキは「新幹線ビュースポット」。デッキ内に新幹線の通過時刻が掲示されているので次にどの列車が来るのかがわかるのはありがたい。小一時間も居れば、東北・上越・北陸各新幹線のほぼ全ての車種を見る事ができる。タイミングよくやってきたのは上越新幹線E4系「MAX」。先の見えてきた車両だけに記録は平時にしておきたいものだ。 
二編成連結のE4系「MAX」

【スポンサーリンク】

2020年9月5日土曜日

7往復を担った「ゆうづる」

鉄道博物館「常磐線展」の注目される展示に常設展示のED75、20系ナハネフ22の「ゆうづる」への変更がある。「ゆうづる」は上野と北海道、東北方面を結んだ寝台特急。全盛期の昭和50年ダイヤ改正では7往復の設定があり、内4往復は20系客車が充当された。ナハネフ22に装着されたテールサインは当時の青森区仕様の薄らピンク地を再現、更に展示会場入口には「C62に映えるよう」デザインされたヘッドマークが収納されたC62が迎えてくれる。写真撮影はここまで。続きは心のノートに残して欲しい。
20系による運用はS51.10まで。

赤いED75にも似合ったヘッドマーク


実物大のC62、ヘッドマークは現役時代のもの


【スポンサーリンク】

2020年9月4日金曜日

いきなり・・・リバイバル車。

 久しぶりの京成、いきなりやってきた電車が話題のリバイバルカラーの3600形とは驚いた。「リバイバル」といっても同車の入線が自身の「京成グループ通学期間」からは外れていた昭和57年だったこともあって実感は薄いながらも6両に戻されたことで千葉・ちはら台方面への運用も復活したことも嬉しい限り。今月22日にはツアーながらもスカイアクセス線への入線も計画されている。なかなか京成も商売上手だ。
リバイバル編成は平成元年製。
軽量ステンレス車ながらもコルゲートが特徴

【スポンサーリンク】
 

2020年9月3日木曜日

「あいづ」と仙台をつないだ「ひたち」

 鉄道博物館で9月6日まで開催されている「常磐線展」に因み、常設展示車両の485系のヘッドマークが「ひたち」、行先表示が「上野-仙台」に変更されている。現在も「仙台行」ひたち号は運転されているが、運行開始は昭和47年で5往復中1往復が仙台行だった。当時、東北特急の485系は仙台を基地に運用されており「やまびこ(盛岡)」「ひばり(仙台)」「あいづ(会津若松)」「やまばと(山形)」を担当、仙台への入出庫は「ひばり」と絡めることで運用が組み立てられていた。その中で9両限定の「あいづ」編成は、他の東北特急が12(一部13両)両編成との輸送力差を解消するため、仙台入出庫の共通運用のパートナーを仙台行「ひたち」に変更した。この関係は昭和57年東北上越新幹線開業時に「あいづ」が秋田区「つばさ」と共通運用になって解消、仙台区は485系が昭和60年勝田電車区へ全車移動になるまで「ひたち」専用に移行している。
所属が仙台だったことから必要だった「仙台行き」

「ひたち」のルーツは「常陸」から
【スポンサーリンク】

2020年9月2日水曜日

苦しくともユーモア。

見た瞬間、思わず唸ってしまった。「面白い!座布団3枚!!」
「しょうどくえき」
【スポンサーリンク】

2020年9月1日火曜日

新系列車両のルーツ901系

 JR東日本 東京総合車両センター正門に展示されている「京浜東北線」は901系。後に209系となる新系列車両の試作車で、新系列車両を検査する同センターを象徴する車両。現在、年に一度の一般公開日で見る事ができるが一般の来場者の人気はいまひとつのようだ。
クハ901-1、三編成の試作車のA編成に該当する
          

今年は中止となったフェア
【スポンサーリンク】

ブログ アーカイブ