JR初の新系列特急車両がJR九州783系。JR創生期の昭和63年製でメカ的にはサイリスタ位相制御、直流モータ等国鉄車両のDNAが色濃く残り、VVVFインバータ&誘導モータ全盛期の平成車両に比べると旧仕様だが、三度にわたるリニューアルを受けつつほぼ全車が健在だ。今回の作品は第1次リニューアル改造後の「かもめ」。後の「ハウステンボス」「みどり」用改造車に比べると外観的にはこの頃が一番落ち着いた感がある。平成を走り抜けた783系は先の2特急の他日豊線「にちりん」「ひゅうが」等に使用されているが、後継候補が見当たらないため今しばらくは活躍しそうだ。
「ハイパーサルーン」として親しまれた783系。 |