国鉄最終年度予算で民営化後経営が厳しいことが想定された北海道、四国地区に対して製作された新形気動車がキハ54形。四国には暖地向け0番台12両、北海道には酷寒地向け500番台29両が投入されている。同系の大きな特徴は新形駆動エンジンが2台艤装されている事と軽量ステンレス車体。これによって従来の気動車に比べ燃費等で改善が見られたという。アコモには投入線区の特性に合わせて差はあったが、民営化後現在まで幾度かの更新改造を経ながら全車健在なのは同車が「両運転台の2エンジン車」の需要に適合していたことが大きい。製造後30年を越えたキハ54、後継車不在もあって今しばらくは活躍しそうだ。
新製時は「汚物処理」未対策だったキハ54 500番台。後に汚物処理装置は車内に備えられた。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿