2018年9月28日金曜日

房総を駆けた「東海形」。

「こだま形」「東海形」「日光形」「月光形」・・・これらは国鉄時代の「特徴的」な新形車両に対して付与された呼称で、最初に使用された列車愛称に因んだものだ。今回の「東海形」こと153系電車も最初に投入された東海道本線の準急「東海」に由来している。長年、東海道、山陽線筋で活躍していた「東海形」が房総地区に転入してきたのは昭和50年。前年の北総三線電化完成による優等列車再編に際しての急行用として転入してきたもの。以後、昭和57年までヘッドマークを付けた貴重な急行列車として房総地区にその足跡を残している。「東海形」の前面デザインで特筆されるのは、その後の国鉄急行形、近郊形車両に影響を及ぼしたことだろう。このような「呼称が付与される特徴的な」車両は「月光形」国鉄581系以降は存在しない。個性の時代と謳われて久しい中、これも時代の流れなのだろうか。
スタンダードとなった153系の貫通扉付の高運転台構造。
(カメラ CANON AE-1+P、フィルム フジクローム RD)


低運転台構造は初期型の特徴。

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