無知から何も生まれない、ということはよく言われることだが、何故だろうという好奇心からおこされる行動は未来を拓く大事なステップに繋がる。私が小学生時代、鉄道で驚いた事の一つに帰省途中の信越本線碓氷峠で急行電車と電気機関車が連結している姿があった。「電車は密着連結器、機関車は自動連結器」という拙い知識では、異なる連結器の車両同士がなぜ連結できるのかが全く理解できなかったのだ。
鉄道の情報ツールが乏しかった当時、最も頼りになったのは交通博物館の資料室で閲覧できる鉄道趣味誌のバックナンバーを調べて「双頭連結器」の存在を知りこの疑問は解決したが、知るは楽しみなりを実感した瞬間でもあり、合わせて資料室訪問への助言をくれた方には感謝したものだ。
何気ないビギナーの疑問にどう向き合っていくか、答えを相手に合わせて希釈して伝えることが先人の役目。自分達が先人から受けた恩は、いずれ返すべき時がくる。報恩とはよく言ったものだ。
「どうして電車と機関車が連結できるの?」さて、どうするか。 (カメラ CANON AE-1+P、フィルム ネオパン400) |
自動連結器、密着連結器、いずれにも連結できる双頭連結器を備えたEF63 |
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