2016年10月28日金曜日

横浜を通過する「湘南ライナー」。

 東海道線に「湘南ライナー」が登場したのは国鉄時代の1986年。他線区のホームライナーが車両基地へ回送される特急車両の間合いで誕生した経緯とは異なり、東海道線では通勤兼用で使用されていた特急「踊り子号」用185系の有効活用を目的として誕生している。特急列車並みの専用ヘッドマークを掲げ、コーヒー一杯程度の「ライナー券」で通勤時間帯における「着席通勤」を可能としたこと、横浜駅は通過し西湘地区と東京を結ぶというコンセプトは沿線の乗客からは好評をもって迎えられ、現在に至っている。
 「湘南ライナー」は185系にとっても大きな転換期となり、その汎用性を活かすことで新たな活躍の場を見出したことは1980年代の車両である185系が今でも健在な理由の一つとなっている。車両の経年も進んでいることから世代交代も囁かれているが、「湘南ライナー」のコンセプトは色褪せることはなさそうだ。
 湘南ライナーのヘッドマークは「カモメの水兵さん」。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクロームRDP)

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