線路際にある標識にはそれぞれ意味があるが、JR磐越西線で見かけたこの標識の「セット3」は何を指しているのかがわからなかった。おそらく除雪列車に対してトンネル間近であることを示す標識とは予想できたが、検証しようと調べてみても答えが見つからないまま放置していた。ところが、ひょんなことから糸口が見えてきた。それは「セット3」の上にある正方形の標識が「フランジャ注意」であるということ。フランジャとは線路の間にある雪を掻き分けるラッセル車特有のもので、この「セット3」はDE15形に代表されるラッセル車が運行されていた際にトンネルが近いことから3段階ある前翼、後翼と合わせ「全閉」動作を示しているのではないかということ。残念ながらJR東日本エリアでのDE15形の運行は実質壊滅状態なので更なる検証は難しそうだが、期待は第三セクターの「あいの風とやま鉄道」に継承された2両のDE15形。仮にラッセル運用が想定されていればこの特雪標識も残っているだろう。さてどうなるか、新社長の腕の見せ所だ。
磐越西線では役目を終えた特雪標識。 |
1 件のコメント:
ブログフォロワーの方から、フランジャ注意の上にある菱形は「両翼注意」ではないか?とアドバイスをいただきました。これでラッセル車向けの特雪標識の可能性が高まりました。
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