2019年12月23日月曜日

デゴイチ復活の日

 1988年12月23日は鉄道ファンにとって忘れ難い日。蒸機復活の狼煙をあげたJR東日本のD51498号機が初めて本線運行を行なった日で、牽引列車は「オリエント・エクスプレス’88」で「来日」した「オリエント急行」客車による日本国内運行の最終ツアー列車。その本務機EF5861号の先頭に立ち上野~大宮間に足跡を残している。
今では笑い話になるが、この時は2つ誤算があった。ひとつは冬至過ぎの厳しい時間帯の運行のため高感度フィルムISO200のコダクローム200プロ(PKL)でも高速シャッター下での露出確保に苦心したこと。そして決定的だったのが炭水車に描かれた装飾。蛇足そのもので「意気消沈」した記憶が残っている。振り返ってみるとD51復活を後押しした背景には「オリエント急行」を国内で走らせるという主催者側の強い想いがあった。その情熱は今何処にあるのだろうか。
「蒸気機関車の代名詞的存在のD51の復元こそ地域密着を図る上で効果的」という判断は正しかった。


【スポンサーリンク】

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ