2016年5月4日水曜日

悲運の標準機 DD54。

交通科学館時代のDD54。鳩胸スタイルは西欧風。
(カメラ RICOH GRデジタルⅡ)
国鉄車両には有り難くない「54のジンクス」というのが存在し、なぜか「54」を命名された機関車は短命に終わっている。その中の最たるものが今回のDD54で、新製後の平均在籍年数が7年強、最短では5年に満たない車両もあった。この機関車は、海外の新技術を使いこなせなかったことによるトラブル多発の欠陥機関車と評されることが多いが、背景には「ライセンス契約」の縛りと日本流カスタマイズの「ボタンのかけ違い」が大きく、結果としてこの機関車以降、国鉄では「保守化」が進み、海外新技術の導入には慎重になっていく事となった。 そんな中、「模型」の世界では西欧風のスタイルが斬新だった事もあり登場時から人気が高く、奇跡的に京都鉄道博物館で保存されている33号機は寝台特急「出雲」牽引機。波乱の生涯の中で、輝きを放っていた頃を偲ばせてくれる。【スポンサーリンク】

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