2016年4月23日土曜日

着席サービスに特化した電車

 1992年に誕生したJR東日本215系は、首都圏の遠距離通勤客向けに着席定員数の増加を図った意欲作。 一番の特徴は、普通列車用グリーン車に採用されていた二階建て構造を発展させ普通車にも採用したことで、先頭車二両を除いた全中間車が二階建てになった。 その結果、普通車定員では従来のセミクロスシート113系に比べ1.5倍超となり、主に遠距離利用者が多い通勤ライナーへ投入された。 休日には「ホリデー快速」等にも充当されその活躍の場を広げたが、製造は4編成に止まった。現在メインの運用は朝夕の「湘南ライナー」で日中は休んでいる事が多く、力を持て余し気味なのは残念だが、首都圏各線での着席サ-ビスはグリーン車利用を推進していることもあり、全着席のコンセプトはやや時代を先取りした感は拭えない。メカ的には東海道線から撤退した211系の系列でもあるので今後の去就が注目される個性派電車だ。 
二階建ての10両は圧巻。構想時では5両の付属編成もあったとか。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)
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