2016年4月14日木曜日

人真似か個性か

 昨年3月24日の本ブログで紹介した真岡鉄道 北真岡は、桜並木と菜の花で有名なビューポイント。今年は見頃を迎えた4月9、10日の土日には、多くのギャラリーが訪れたそうだ。 このポイントは蒸気列車運行開始時から「桜並木を行くSL」として注目され、いつしか桜の時期には線路脇に植えられていた葉の花と絡めることが流行るようになっていった。 
 この当時から問題になっていたのは「SLカメラマン」が芽が出る前の花壇を踏み線路脇に入っていた事で、「花壇からのお願い」も意に介さず、我が物顔で三脚を構えていた姿は異様でもあった。 その後、菜の花は線路を挟んで桜並木とは反対側の休耕田に「植え変えられた」ことにより、菜の花畑側が撮影名所に変わった。 ところが、ここでも一部の心無い人達による菜の花畑や鉄道用地への立入が目に付くようになってきた。
 この現象をマナーとは別の視点で見てみると「〇〇と同じ写真を撮りたい」という潜在意識が大きいように思う。そのために「同じ構図の撮影場所」を確保するための行動に繋がり、「ベスト」ポジションにこだわる・・・この悪循環から生まれる自分の作品は没個性的なイミテーション写真の量産となっていることに気づいていない皮肉。 ビギナーのレベルではお手本を真似ることは大事。 だがそれは「自分の」作品ではないことも自覚しなければならない。 感動させる作品は人真似ではなく強い個性から生まれる。これには疑う余地はなさそうだ。
畑に入らずともi前ボケは作れる。大事なのはイメージを持つ事。
(カメラ CANON EOS7D) 


ローポジションからC11を見る。ここは北真岡駅から数メートルの歩道。
(カメラ EOS-1N RS、フィルム フジクロームRVP)

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