2016年4月15日金曜日

ラックレールを探そう

 中仙道、そして信越本線の難所でもある碓氷峠。その峠を越えるため、明治時代に導入された運転方式が「アプト式鉄道」で、昭和38年に通常の粘着運転に切り替えるまで、線路の間に設けられたラックレールと歯車を噛み合わせて横川と軽井沢を結んでいた。 ラックレールはアプト式廃止により本来の用途は失われたが、凹凸がある薄いレール形状が転用しやすかったこともあり、群馬県内の鉄道沿線脇のガードレール代用や駅構内の溝の蓋として再利用された。現在でも信越本線の横川駅、上越線の敷島駅、元国鉄足尾線の「わたらせ渓谷鉄道」神戸駅などに健在。探せばまだ新たな発見もありそうだ。

黒光りする「明治の遺跡」。

碓氷鉄道文化村に残るラックレール。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP) 

花桃、桜で知られる「神戸駅」、この敷地内にもラックレールが再利用されている。

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