2016年2月1日月曜日

雪晴れの朝(2)

 1990年代、二月上旬の大きなイベントは、磐越西線 郡山~会津若松に運転されるD51牽引の蒸機列車だった。 雪景色の中を行く蒸気機関車を記録するために毎年のように運転日の週末は通ったものだ。 この時期は天候に翻弄されることも多く、大雪が降った翌日は沿線の景観が一変するが、時には道路閉鎖で関東から車での移動は行く手を阻まれた年もあったり、笑い話的なエピソードには事欠かなかった。特に印象的なのは雪晴れの日、朝の清々しい中、暖かさをも感じる陽を受けて走る蒸機がとても穏やかだったこと。 煙モクモクだけが蒸気機関車の表現ではないことを実感したヒトトキだった。 「復活蒸機」といわれる蒸気機関車も復活後20年以上経過していることもあり経年によるトラブルも多くなっているようだが、状態が良いうちに雪景色の磐越西線を行くD51を再び見てみたいと多くのファンは願っている。 
安全弁から吹き出す蒸気が存在感を増すD51。
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)
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