2016年2月11日木曜日

カシオペアの時代

 寝台特急「カシオペア」の運行が開始されたのが1999年。平成不況下の中、新製された寝台車は全てが2名用A寝台個室というコンセプトは斬新で、瞬く間に人気列車となった。 顧客ターゲットは、2名用個室ということからも単身者よりカップル、家族向けで、年代的には若年層より経済的にゆとりのある中高齢層向きという印象があった。
 この「カシオペア」の功績は、それまで単に移動手段のみだった「ブルートレイン」とは一線を画した「居住」、「サービス」に特化した新しい寝台列車の有り方を提案し、それが顧客に受け入れられたことだろう。 車齢も浅いことから、列車廃止後もクルーズ列車等に活用されそうだ。 
 来月の北海道新幹線開業で上野駅から「カシオペア 札幌行」の表示は消える。だが観光地としての北海道は本州からは憧れ。 北海道新幹線にも乗車時から北海道旅行が始まった「北斗星」「カシオペア」の高揚感を感じるものであってほしいと願うのは私だけだろうか。札幌延伸時には、エキサィティングな車両の登場を期待したいものだ。 

EF81時代のカシオペア専用色
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅢ)

現在のカシオペア専用色
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