2016年2月10日水曜日

レアになった「後ろ向き」運転

 C11形蒸気機関車に代表されるタンク機関車は、後ろ向き運転が容易にできるよう運転台後方の視界が確保されている。そのため転車台のない路線でも、前後付替えるだけで運転できることから復活蒸機の中でも重宝されている。 ところがお客さんからみると「SLは前向き」というイメージからか「逆向き」の評判は良くないようで、タンク機関車が常時走る真岡鉄道や大井川鉄道では、転車台を新設してまで往復とも「前向き」に揃えている。そういう背景から、「後ろ向き」で走る蒸機を見る機会は珍しくなり、「今」は釧網本線の「冬の湿原号」と真岡鉄道 SLもおか号の重連運転時の「回送」だけとなっている。 
 カメラマンからは「たまには逆向き運転も良いかなぁ」という声も聞かれるが、お客あってのSL列車。暫くは必要に迫られての「後ろ向き運転」を狙うしかなさそうだ。 

前がイマイチなら横がある。「冬の湿原号」は往復どちらがが逆向きになる。
(カメラ CANON EOS7D)
「重連運転」の真岡→下館の送り込みは、逆向きとなる「SLもおか号」

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