2018年6月9日土曜日

日本の美称「みずほ」

 瑞々しい稲の穂を意味する「瑞穂」。「瑞穂国」は日本書記において日本の美称として使われており、時節で言えば田植えが終わった水無月に相応しい表現でもある。その「瑞穂」を頂いた列車として忘れがたいのは、東京~熊本、長崎を結んでいた寝台特急「みずほ」。昭和36年~平成6年まで九州ブルトレの一角(5、6列車)を担っており、目的が西鹿児島行「はやぶさ」、長崎行「さくら」の補完ということもあってかその立ち位置はその名前らしからぬ控えめなものだった。ブルトレ「みずほ」は平成6年に廃止されたが、再び脚光があたったのが平成23年。九州新幹線全通に伴い新大阪~鹿児島中央間の最速列車に起用されたのだ。その列車名「みずほ」には新幹線沿線に豊かな実りを提供することが込められているという。どうやら新幹線「みずほ」の将来は安泰のようだ。
所定では14両の「みずほ」だが、晩年は繁忙期を除き12両に減車されていた。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクロ-ム RVP) 

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