このブログでも何度か紹介している世界初の座席&寝台兼用電車の国鉄583系、従来の2等寝台(B寝台)の寝台幅が52cmだった中で、583系では上中段で70cm、下段に至っては106cmのスペースが確保された画期的な寝台車だった。これは寝台の設置に関して開放式A寝台同様の線路と並行に配列されたプルマンスタイルを採用したことにより、寝台幅の拡大が可能となったことが大きく、下段では四人掛けボックス座席から寝台へ転換することで誕生した結果が106cm寝台になったもの。 幅の拡大された寝台は利用者からは好評で、上中段の幅70cmは後のB寝台の標準にもなった。現在、「最後の国鉄寝台」の583系に乗車できるのは、東北地区から東京ディズニーランドへの団体列車やイベント列車が主になっており、予備車なしの1編成だけでもあることから今後の去就が注目される存在となっている。
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寝台状態の下段、座席をスライドさせてマットレスを敷いてセット完了となる。 |
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座席状態の車内、ここから座席部が下段、網棚部に上段、網棚と座席の間に中段が組み立てられる。 |
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「はつかり」は東北初の特急、夜行の「はくつる」、「ゆうづる」と共に北海道連絡に活躍した。 |
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