2016年11月21日月曜日

車両転属の妙

 国鉄時代、趣味的に面白かったのは車両の転配属。鉄道趣味誌では、毎月のように全国規模で車両の移動がなされていたことが記載されており人気の記事だった。車両転属は新車投入によって玉突き転属するケースも多いことから、一朝一夕ではなく数年前から計画されるシステマティックなプロセスでもあった。広域転属の例として有名なのはキハ80系気動車のキハ82 902号車で、東北初の特急「はつかり」の1等車から先頭車&2等車格下げ改造ののち鹿児島に配属され、電化の延伸に伴って和歌山、秋田を移動し最後は札幌に落ち着いている。 
 分割民営化によって車両は自社クローズが主となり、会社間を越えての「転籍」はレアケースとなっている。そんな中、東海道山陽新幹線では車両の世代交代期にはJR東海からJR西日本へ車両譲渡がなされるケースがある。今後、次世代のN700S系が登場すると現行のN700A系も過去の例に倣って配転されるのだろうか。これも面白そうだ。
新快速へ117系投入によって捻出され大阪(宮原)から東京(田町)へ転属してきたクハ153。 
(ネガカラー)
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