房総特急に使用された183系電車は、設計時点からオフシーズンには他線区での運行を見込んでいたこともあり、土用波を過ぎた秋の行楽シーズン、ゴールデンウイーク、年末年始などには臨時列車として他線区への遠征が見られたものだ。その中でも中央東線「あずさ」「かいじ」へ充当される機会は多く、定期列車が「あずさカラー」に統一された後も中央東線で「国鉄特急色」を見ることができたのはこの運用のためだった。
房総特急が新形車E257系に置換えられて後は、中央東線へ「特急」として走る機会は減少していたが、9月に千葉発甲府行の臨時特急「ちばかいじ」号に使用される。久々に甲斐路を行く「房総特急」を見ることができそうだ。
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