2016年8月16日火曜日

土用波と房総特急

 土用波が発生する時期になると海水浴シーズンも終わりになる。かつて「夏ダイヤ」が組まれていた頃の房総各線では、この頃になると多数運転されていた季節列車、臨時列車も終わり一息つく時期でもあった。 
 房総特急に使用された183系電車は、設計時点からオフシーズンには他線区での運行を見込んでいたこともあり、土用波を過ぎた秋の行楽シーズン、ゴールデンウイーク、年末年始などには臨時列車として他線区への遠征が見られたものだ。その中でも中央東線「あずさ」「かいじ」へ充当される機会は多く、定期列車が「あずさカラー」に統一された後も中央東線で「国鉄特急色」を見ることができたのはこの運用のためだった。
 房総特急が新形車E257系に置換えられて後は、中央東線へ「特急」として走る機会は減少していたが、9月に千葉発甲府行の臨時特急「ちばかいじ」号に使用される。久々に甲斐路を行く「房総特急」を見ることができそうだ。  

グリーン車位置を「あずさ」編成と揃えた晩年の房総特急。「中央ライナー」でも活躍した。
(カメラ CANON NewF-1、レンズ NewFD300ミリF2.8L、フィルム フジクローム RVP)

普通車6両の「かいじ
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