2016年8月27日土曜日

京葉線と風対策

 「風が吹くと止る路線」の代表格でもあるJR京葉線。風対策として海側に暴風柵の設置が推進されているが、それでも25メートル/s以上で運転見合わせとする民鉄より厳しい風速制限値は継続されている。元々は貨物用として建設された湾岸沿いの高架区間を走る京葉線は、この制限値の影響を受けやすい路線でもある。
 背景には2005年12月に発生した羽越本線、第2最上川鉄橋付近での脱線事故以後の安全策がある。この時は重量のある鋼製の特急電車が突風に煽られ脱線転覆しているが、近年の軽量化されたステンレス製の電車では突風に煽られるリスクは高まる事もあり、「危険な時は止める」という方針に沿ったものだ。この結果、JR線は「天候が荒れると止る」傾向が強まったのは皮肉だが、これが今の公共交通機関のありかたなのだろう。
京葉線は外房、内房特急が往来する幹線。
だが風との戦いは避けられない。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)

【スポンサーリンク】

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ