1998年から2006年まで「北斗星」の救済列車として年末年始、お盆時期に運行された臨時寝台特急「エルム」は、輸送力重視のため全車開放式B寝台で組成され、食堂車、シャワー、ロビー、個室といった設備が整った「北斗星」に比べサービス面では見劣りしたが、当時のB寝台主体のブルトレでは「標準的な編成」でもあった。
その「エルム」での上野~札幌間16時間超の旅で、印象に残るエピソードとしては列車内で飲食物の調達は不可能だった事。「この列車には車内販売はありません。本州内の途中駅では購入できません。」という車内放送を上野駅発車直後に聞いて唖然とした乗客には同情したものだ。辛いことも時が経てば笑い話に変わるというが、「ブルトレの旅」とは寝台以外に身の置き場が無く退屈だったことの他に「飲食物持参が必需」だったという思い出を笑い話に変えるには、まだ少し時間はかかりそうだ。
機関車交換の函館では「飲食物調達」できた札幌行「エルム」。 (カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP) |
北海道らしいヘッドマークは被写体としては新鮮だった |
営業列車から消滅した開放式B寝台。「二段ハネ」も死語になるのだろうか。 |
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