2022年8月30日火曜日

機回し

今回は平成21(2009)年に廃止となった「富士・はやぶさ」。かつて東京~西鹿児島間を鹿児島本線回り、日豊本線回りで結んだ名列車がペアを組むのは九州ブルトレの最後にふさわしかったが運転区間は熊本、大分に短縮、この行先は昭和38年当時の「みずほ」と同じで後に大分行は独立し「富士」となっている。東京発の九州ブルトレで忘れられない光景は東京駅での「機回し」。回送列車を牽引してきた機関車を転線させ、先頭に付け替える作業が13年前まで「富士・はやぶさ」で見る事ができた。今も残る客車ならではの貴重な「儀式」は上野駅に出入する推進運転。「カシオペア」運行時に見る事ができる。
「ふじ・ぶさ」と親しまれた「富士・はやぶさ」

「機回し」中のEF66










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鉄道は大勢の人が利用する公共の交通機関。そこでは安全性が第一に求められる。撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係によるもの。自分だけが安全と思っていてもダメ。ファン同士は良き人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。

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2022年8月28日日曜日

その価値は?

世の中ではアベノミクスによる物価上昇率2%達成が遅々として進まない中、「インフレ」的な価格上昇を見せているのが鉄道イベントの参加費用。直近では第一線を退いた185系5編成を並べた車両展示撮影会で50000円、少し前ではDD51842号機をメインにした撮影会が51842円と青天井状態になっている。その参加者は価格に見合う価値をどこに見出しているのだろうか。主催者側は、安全装備着用の「本気モード」撮影会がファン(顧客)満足度を満たす企画と考えているのだろうか。過去の「一般公開日」では「触れ合う」ことで「将来の」ファンへの切っ掛けを与えていたが、今の撮影会は「今」だけを見ている。違和感を覚えるのはこの点だ。
「1」並び

ロイヤルエンジンに乗る





鉄道は大勢の人が利用する公共の交通機関。そこでは安全性が第一に求められる。撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係によるもの。自分だけが安全と思っていてもダメ。ファン同士は良き人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。

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2022年8月27日土曜日

シン・快速特急

私事で恐縮だが、1985年から品川が勤務地となり京急本線利用者となったなかで、羨ましかったのが快速特急用の2000形電車。固定ながらも座席はクロスシート、品川から川崎、横浜とノンストップという快速性は、通過される中間駅利用者からは見るだけの「殿様列車」だった。その快速特急の恩恵を受けたエピソードは、仕事終了後横浜から寝台特急「冨士」に乗車するため、川崎から快速特急に乗換えてギリギリ間に合わせたこと。ノンストップの快速特急でなければアウトだった。2000形による快速特急運用で圧巻だったのはラッシュ時の8両+4両による12両運転でオフピーク時には今回のような付属編成だけの8両もあった。後に後継2100形との置換えによって通勤車改造され3ドア、ロングシート化、更に塗装も白帯化されたが時折快速特急に充当された際は往年の彷彿させる走りをみせたことが思い出される。メカ的にもアコモ的にも’80年代らしさのある車両だった。 
トイレはなかったがアコモでは国鉄に差をつけた2000形。








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2022年8月25日木曜日

ニックネーム

今回の作品はJR貨物のEF641000番台。平成15(2003)年以降大宮車両所で更新改造を受けた機関車は、塗装を青を基調に白のストライプを配したカラーリングに改められ、ファンから「牛乳パック」として親しまれていた。命名したファンのセンスには脱帽したものだが、一方で電車牽引用特殊装備を備えたJR東日本の僚機に「死神」の俗称が付けられているのはいただけない。廃車電車を解体工場へ回送する仕業に就いていることに由来するそうだが、ニックネームには愛情が込められているべきでこの俗称には品性が感じられない。
EF641000番台は国鉄最後の新製電機でもある。





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2022年8月23日火曜日

簡単にはいかないもの

京成本線の荒川橋梁架け替え計画が具体化しようとしている。かねてより葛飾区側の堤防では路線との交差部が周辺より約3.7m低く、増水時には交差部より越水する危険があったことから令和6年度をメドに架け替え計画が進められていたが、用地取得を含めた橋の架け替えルートの見直し、工事規模拡大から交差部のかさ上げは令和19(2037)年度完了になる見込みという。成田空港アクセスの中核を担う京成本線、この工事延長の持つ意味は大きそうだ。
復刻カラーの3200形が行く荒川堤防交差部、平成19(2007)年のもの。
      






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2022年8月18日木曜日

対向、対抗、退行

今回の作品は、JR北海道 留萌本線 峠下駅での列車交換。国鉄時代盛んだった貨物輸送がなくなった留萌本線、鉄道と並行する高規格道路の充実によって、現在は一日6往復の普通列車運行に縮小している。現状では来年(2023年)春に石狩沼田~留萌 区間廃止、2026年全線廃止というシナリオで沿線自治体との協議が始められる。その中には存続という選択はなく退くのみ。
2エンジンのキハ54が主役
       




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2022年8月17日水曜日

まずやってみよう

家路を急ぐ
隣駅に向かう途中、電車の見える坂がある。逆光になる時間帯に行ってみると良い感じになっているので試し撮りをしてみるも、レアなラッピング電車とのタイミングが合わず背景と同化してしまった。残念。だが創るべき構図のイメージはできたので今回はこれで良しと・・・いうことにしておこう。 
           



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2022年8月16日火曜日

記憶の印画紙

目の前を「VIEWわかしお」255系が通る。青はオーシャンブルーを、黄は菜の花をイメージしたサニーイエロー。記憶の印画紙に残された夏色はいつも色鮮やか。

黄色は乗降口のみに配色









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2022年8月15日月曜日

俺たちの朝

TVドラマで取り巻く環境が変わるというのは良く聞く話だが、江ノ島電鉄の極楽寺駅は昭和51~52年に放送された「俺たちの朝」のロケ地として認知されてからは「観光名所」に様変わりした駅。「江ノ電」詣ででは、鎌倉高校前と並んで「立ち寄るべき」ポイントのひとつになっているが、40年以上前の番組が蒔いた種がここまで続いているのは驚きでもある。「いざ、鎌倉」よろしく極楽寺に行ってみると、オフシーズンにも関わらず観光客もチラホラ。作品つくりにはこの位のゆったりさが都合が良い。
関東の駅百選に選ばれた旧駅舎。
        









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2022年8月14日日曜日

行ひ人

今回の作品は、大井川鉄道の名勝のひとつ大井川第一鉄橋を行くC5644牽引の「川根路」号。時期的には川根温泉施設が出来る前の’90年代初頭で、川遊びの模様と合わせて対岸の道路から撮影している。この時は「青春18きっぷ」で熊本まで行く旅の途中で、この先夜行移動でJR山口線(SLやまぐち号)を撮影して熊本入りする行程が待っていた。今では体力的にお断りだが、当時は「安く旅する」ことへの好奇心がそれを上回っていたから出来たことと思っている。
SL列車が毎日運転だった大井川鉄道も「トーマス」化によって風向きが変わってきている。
        



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2022年8月11日木曜日

二代目広島急行色

今回は2018年7月13日(https://gazosousakunin.blogspot.com/2018/07/blog-post_13.html)のブログの続編、二代目広島急行色。この色「田圃の中のアマガエル」のような地味な印象で、三代目が軽快さを感じさせる色になったことから初代に続きこの色も「ハズレ」だったようだ。車両のカラーリングは国鉄メイク然り「2色使い」が良いと考えているがいかがだろうか。
緑被りではなくこれが地色の二代目広島急行色
         










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2022年8月7日日曜日

自然の洗礼

先の豪雨で観測史上最大275.5mmの24時間雨量に見舞われた喜多方市。それによってJR磐越西線 喜多方駅近くの濁川に架かる橋脚が崩落するという事態に至っている。今回の作品での左橋脚が崩落した箇所で、基礎部まで抉られているということだと復旧には時間がかかりそうだ。あらためて自然災害に対する脅威を思い知らされたが、観光シーズンの看板列車SL「ばんえつ物語」運休も大きな痛手。喜多方~野沢間は不通になったままだ。 
平時は穏やかな濁川だが・・・






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2022年8月6日土曜日

最後の485系

今回は令和4年8月5日に因んで現役の485系をピックアップしてみる。現存する485系はJR東日本高崎車両センターに残るお座敷電車「華」と「リゾートやまどり」計12両。用途はいずれも波動用で車体は民営化後更新されており「485系」は床下機器に残るのみだ。更にJR東日本では淘汰の進められている直流直巻モーター装備車でもあるので検査期限と合わせて今後の去就が気になるところ。多客期には臨時列車で運行されることから今のうちに「485系サウンド」を体験してみてはいかがだろうか。
新お座敷車「華」の展示会。
          

交直両用電車の「リゾートやまどり」、偕楽園を行く








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2022年8月5日金曜日

「X・山・Z」の行く末

今回の作品は二代目「成田エクスプレス」E259系。京成「スカイライナー」AE形共々成田空港アクセスとして活躍しているが、現在のところ「速さ(160km/h)」の京成、JRは「輸送力(12両)」という印象が強い。今年の新型コロナウイルス状況下での運行は対照的で、「スカイライナー」はほぼ運行ダイヤを維持している一方でJR「成田エクスプレス」は日中の列車を計画的に間引いている。「攻め」の姿勢が伺える京成の中期計画では成田空港機能強化に合わせて「スカイライナー」車両増備も考慮されているそうだ。さて対する「成田エクスプレス」の次の一手はどうなるだろうか。 
縦書きの「X・山・Z」のロゴが気になるE259系。
       
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2022年8月3日水曜日

短くも長く見せる。

国鉄時代のリバイバル列車イベントというと、概ね波動用車両にヘッドマークを装着して「現役時代」風に仕立てるのが定番。今回の「佐渡」も全盛期の13両には及ばない6両編成だったが翼形のヘッドマークを強調しつつ奥行きを活かすことで編成を「短くも長く」見せている。折しも「岡山デスティネーションキャンペーン」で急行「鷲羽」が115系6両で運行されるという。翼形ヘッドマークと併せどこまで再現されるか楽しみだ。
ヘッドマークは急行が主役だった時代の証し



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2022年8月1日月曜日

「レインボー」を知らない世代

JR東日本 尾久車両センターのエース格EF81 95号機。その独特のカラーリングから「レインボー色」と呼ばれているのはジョイフルトレイン「スーパーエクスプレス レインボー」専用機だったことに由来している。そのレインボーが廃車となったのが平成12(2000)年、以後22年を経過しても未だに95号機が「レインボー色」を維持していることは異例のことだが、一方で平成以降のファンはレインボーの現役時代を知らない世代でもあることにも気がつく。その中、鉄道模型メーカーの株式会社エンドウから来春HOゲージ「スーパーエクスプレス レインボー」7両編成がアップデートのうえ再生産されるという。古のジョイフルトレインは平成生れのファンの目にはどのように映るだろうか。
「EF81」のロゴが凛々しいEF8195。
         

イベントカーには「RAINBOW」のロゴ






       
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