2018年5月5日土曜日

苦肉の策(2)

 古い車両を維持、運行させるには手間がかかる。民営化後イベント運用に供される目的でJR東日本に継承された旧型客車では手動扉と「垂れ流し便所」がネックだった。前者では安全面から全ての出入口に警備員の配置が必要とされ、そして後者は「使用停止」で対応せざるを得なかった。更に冷房未装備ということもあって一時期は運転回数が低下し、余剰となった車両はJR北海道へ売却されている。今回の作品の1996年に運行された「レトロトレインときわ」号では、旧型客車に「トイレ代用」の12系客車を連結するという苦肉の策で乗り切っている。
 C61形蒸気機関車の復元に合わせて2011年に実施された大規模な整備工事では、扉に対しては鎖錠装置による半自動化、便所は汚物処理装置を備えた洋式トイレにリニューアルされたのは旧型客車を活かすためには必然的な改造だった。
先頭に立つEF8195号機、現在全般検査中だが外装が「レインボー色」からローズピンクに戻るという噂がある。
(カメラ CANON EOS-1N RS、フィルム フジクローム RVP)
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1 件のコメント:

画像創作人 さんのコメント...

EF8195号機、従来の「レインボー色」のまま全般検査を終えています。

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