2015年12月15日火曜日

郷愁を誘うサボ

 「サボ」とはサイドボードの略で、鉄道車両の側面に装着されている行き先や種別、号車番号を示す「板」のこと。 国鉄時代は、折り返し列車の「整備」の一環でこのサボの交換がなされていた。ただの板と侮るなかれ、材質はホーロー製や鉄、プラスチックなど様々だが数がまとまると重さも相当なものとなる。 合理化の視点からは「廃止対象」に挙がるのは自然の流れだが、サボ廃止の反対意見の中で「あの列車は何処から来たのだろうという郷愁を感じさせる効果もある・・・」という投書もあったとかで、時代に合わせて「形」は変われども継続されている。 現在はLED表示が主流となり、行き先だけでなく多様な情報が表示されるようになった。その反面、「郷愁を感じる効果」からは程遠くなっているのは一抹の寂しさを感じる。

差込式のサボ、3つの情報が記されている。
(カメラ CANON NewF-1,フィルム エクタクローム EN)

20系寝台車の表示。
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