2017年11月8日水曜日

Fake (2)

「都心から一番近い蒸気機関車」で知られている秩父鉄道の「パレオエクスプレス」。昭和63年(1988年)の運行開始以来、秩父路に定着している観光列車だ。今でこそ毎年安定した運行がなされているが、90年代初頭までは「今年で最後」という噂が「オオカミ少年」の如く囁かれていた。当時、冬季運休前の運行最終日にはヘッドマークが装着されていたある年、例年と様子が違うことに気がついた。装着された秩父夜祭りの山車がデザインされたヘッドマークに「さようならパレオ」の文字が入れられていたからだ。「え!本当に!?」と半信半疑の中、そのヘッドマークをよく確認してみると「さようなら」の前に小さく小さく「年度」が加えられているではないか。「やられた!」と苦笑いしたのも懐かしい思い出。そんなパレオエクスプレス、今年は12月10日が運行最終日になる。
C58が走る路線として貴重な秩父鉄道。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDPⅡ) 

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