2019年11月11日月曜日

9000 VS 6000

既に鬼籍入りしているが地下鉄千代田線乗り入れ用として製造された小田急9000形は、計画時は「6000」が付番される予定だったが乗り入れ先の営団6000系と被るため千代田線の計画路線名称「9号線」から「9000」になったというエピソードがある。電機子チョッパ制御&アルミ車体、そして斬新な前面デザインの営団6000系に対し、9000形も界磁チョッパ制御&1段下降窓、冷房装備と引けをとることはなかった。メカ的に注目されたのはブレーキで制動初速75km/hを境に回生ブレーキと発電ブレーキが使い分けられた事。低速ながら高加速高減速運転の地下鉄線内では発熱の少ない回生ブレーキ、高速運転の地上区間では発電ブレーキと1972年当時の「重装備」仕様だった故か、旧形の置き換え用として登場したVVVFインバータ制御&ステンレス車体の3000形によって2005年から先輩格の5000形より先に淘汰が始まったのも皮肉だった。現在、先頭車9001号が保存を前提に保管されているが、どのような形で展示されるのか興味深いところだ。
1973年ローレル賞を授賞した9000系。正面デザインは後継の1000形に活かされている。
国鉄~営団~小田急で運行された営団6000系、地下鉄線内ではトンネル冷房が推進されたため冷房化は遅かった。〔再掲)

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