2019年3月5日火曜日

「通勤形」気動車キハ35

今日は3月5日に因んで国鉄キハ35グループに焦点をあててみたい。このグループの特徴は、使用線区が大都市近郊の非電化路線だったことから車体は両開き3ドア、全ロングシートという通勤形電車に準じた仕様だったことで、増加する利用客とその受け皿となる電化進捗とのズレを埋めるための「繋ぎの通勤形」気動車だった。それ故、適材適所の線区では効果を発揮した一方、電化後の転用先になった地方路線ではその通勤形仕様がそぐわなかったこともあって1980年代になると余剰、廃車が進んだのは致し方ないことだった。ちなみに国鉄、JRを通してキハ35系以降「3ドア、全ロングシート」をコンセプトとした通勤形気動車は1996年JR北海道キハ201系まで誕生していない。今回の作品は電化前の国鉄川越線、八高線、そして首都圏で最後の活躍の場となったJR久留里線でのスナップをアップしている。
高麗川駅での並び、左は川越線、右は八高線。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
久留里線では国鉄色に復元された最晩年のキハ30、内1両は水島臨海鉄道で現役。
         
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