2017年8月19日土曜日

名古屋発九州特急の時代。

 高度経済成長期の1968年、昼夜兼用電車583系によって名古屋発博多行の夜行寝台特急として誕生した特急「金星」は新幹線とリンクして東京発の九州特急の補完をする役割も担った列車だった。この当時、東海道新幹線は最高速度210km/h、輸送手段として夜行列車も重要な時代だったこともあり「金星」の愛称は定期列車の他、多客期に運行される名古屋発九州方面行の臨時特急にも度々使用され、その方針はJR東海に移行後も継続されていた。
 その後、「のぞみ」時代を迎え新幹線の最高速度が285km/hとなった現在では状況は一変。JR東海の在来線から波動用の客車、機関車は消え、多客期の「帰省列車」は新幹線になってしまった。時代の変化は著しい。さて今後、名古屋に「特急金星」が輝く日は来るのだろうか。
ヘッドマークも凛々しい臨時特急「金星」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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