2017年8月22日火曜日

あれから間もなく20年。

 1997年9月30日は信越本線にとって大きな節目の日。翌日に開業する北陸新幹線によって在来線が分断されるという現実を前にした「本線」最後の日であるからだ。
 新幹線と並行在来線はまさにパラレルで考えなければいけない課題。信越本線の場合ネックであった特殊区間の横川~軽井沢間を解消するための施策だったこともあり、この区間の廃止は理解できるものだ。だが、この路線は並行在来線の第三セクター鉄道化した第一例であることも忘れてはいけない。以後これが前例となり東北、九州、北陸新幹線延伸に際し並行在来線は「本線」関係なく「地域密着」の第三セクター鉄道に転進していく流れになってしまった。
 今、鉄道旅がブームだという。だが失われた車窓風景は戻ってはこない。その中の一つが軽井沢に登って行く碓氷峠の車窓。今ならクルーズトレインの周遊コースになっていたかもしれないと思うと残念だ。 
「補助機関車連結のため5分停車します。」
(カメラ CANON T90、フィルム フジクローム RVP)

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