新京成電鉄の初代800形は、前面が5回変わったという珍記録を持った車両だった。 1971年の誕生時は、おでこに前照灯が配された「京成顔」で色の変わった「京成電車」という印象だったが、冷房化を含む更新工事に伴って「顔」が変わっていくことになる。
大きな転機は編成の固定化による貫通扉の廃止と埋め込みで前面がフラットになったことと後進の8000系電車と乗務員室内の機器配置を揃えたことだろう。 特に外観に大きな変化を与えた改造は、前照灯、尾灯の移設で京成3200系更新車と同様、オリジナルからは程遠い印象を与える事になった。 その他ステンレスの飾り枠が付けられる等、整形は計4回。 結果、原顔を偲ばせるのは左右2つの窓とその下にあるアンチクライマー位になってしまった。 現在は全車廃車され、運転席部が運転シュミレータとしてくぬぎ山車両工場に残されており、一般公開時には見ることができる。
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「さよなら」運転時の800形。出力増強による編成組み換えでパンタグラフが2つ続いたのが特徴だった。 (カメラ CANON EOS-1V HS、フィルム フジクローム RVP) |
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8000系との並び、前照灯、尾灯の位置が似ているのが良くわかる。 |
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現存する800形運転台、これは2010年津田沼でのイベントに登場したときのもの。 |
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