2016年12月27日火曜日

忘れがたき「ふるさと」

 昭和57年、東北、上越新幹線大宮暫定開業後に上野(大宮)~青森 間の昼行列車として誕生した臨時特急「ふるさと」号。誕生の背景には大宮での乗り換えを必要とした東北新幹線に対して、多客期に乗り換えなく移動できるよう配慮したものといわれている。とはいえ新幹線運行時間帯に並行区間を行く在来線昼行特急の誕生は異例で、13両の長編成で東北本線を行く姿はかつての「特急はつかり」そのものだったが、乗客の嗜好は新幹線に移って行ったこともあり利用状況はいまひとつだったようだ。その「ふるさと」の役目が終わったのは昭和60年の新幹線上野開業時。二年半にも満たない短命の東北特急だった。
寝台特急の間合いで運行された「ふるさと」、上りは夜行運用の寝台準備のため大宮終着だった。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RDP)
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