2016年12月19日月曜日

251系電車とフジクローム ベルビア。

 1990年に「スーパービュー踊り子」として登場した251系電車、その斬新なコンセプトには驚かされた一方でその淡い色彩の外観塗装には困惑したものだ。 当時、リバーサルフィルムはコダック全盛期で外式のコダクローム、内式のエクタクロームが中心だったが251系の微妙な色合いを表現するにはいまひとつだった。その色彩を表現出来たフィルムが富士フィルムの新製品フジクローム ベルビア(RVP)で、その独特な色合いと品質管理の高さからその後のリバーサルフィルムの勢力図を一変させることになる。デジタル時代になっても本家 富士フィルムのミラーレスカメラにはフィルムシュミレーションとして「Velvia」が、現像ソフトにも「ベルビア調」があるほど反響が大きかったフィルムだった。
 今なお現役で活躍する251系をみると思い出す90年代の記憶、フィルムに残されたその色合いは褪せることなく鮮やかだった。
ベルビアで撮影した「スーパービュー踊り子」。
(カメラ CANON NewF-1、フィルム フジクローム RVP)

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