2022年1月2日日曜日

時代のあや

今回の作品はクハ180-55。信越本線 横川~軽井沢間でEF63形と連結したこの車、元をただせば東海道・山陽特急の1号車に連結されていたパーラーカー(クロ151-5)で新幹線開業後は九州・山陽本線系統に転用後出力増大(181系)改造、1.2等合造改造(クロハ)を経て昭和48(1973)年普通車へ改造された際に改番されたものだ。この普通車への改造はボンネット、運転席部分以外は全て解体し新たに客室部分を組み立てるという大規模な内容だったが、その後の実働期間は短く昭和50(1975)年に189系置換えの際廃車となっている。
クロ改造車は窓とライトケース帯端部の角度が70°となっている
 もしも信越本線特急が東海道新幹線開業に合わせて新設されていたらどうだったろう。沿線に軽井沢という国際的リゾート地を抱えている信越線では特急新設にあたり編成が8両に制限されてもサービス部門からは1等(グリーン)車2両、食堂車の連結要請があったというが世が世ならば「あさま」「そよかぜ」編成にパーラーカー(クロ181)、グリーン車(サロ180、181)ビュッフェ車(モハシ180)が転用されていたかも・・・と、「グランクラス」「グリーン車」が組み込まれた北陸新幹線E7系「あさま」を見ると時代のあやを感じてしまうのだ。
撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係で成り立つもの。ファン同士よき人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。

【スポンサーリンク】

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ