国鉄119系電車は、通勤形105系をベースに飯田線特有の路線条件に対応した設計がなされた「特定路線」車両。通勤形に近郊形(セミクロスシート&車内トイレ)の特徴を併せ持った電動車一両で運行可能な仕様は、駅間距離が短くかつ勾配区間が多く存在する飯田線に合わせ高速性能より加速性能を重視していたため、国鉄末期「するがシャトル」として東海道線に転じた際は、不向きな高速運転に早期撤退を余儀なくされている。民営化後は再び活躍の場を飯田線に戻した119系に大きな転換期が訪れたのは「えちぜん鉄道」への譲渡で、ワンマン運転対応車の制御システムを抵抗制御からVVVF化した上2014年までに12両が転じている。国鉄では特異な存在だった119系、その第二ステージは今も継続中だ。
末尾「9」が付番された横軽非協調運転車は159系以来の119系。 |
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