蒸気機関車のヘッドライトは、機関車を印象付ける重要なアイテムの一つ。大きな白熱球が照らすライトは、実用面は別にしても暖かみを感じるものだ。現在、JR東日本のD51にはC57と同じタイプ(LP403形)が使用されているが、復元時にはより原形に近いタイプのLP42形が装着されていた。保存機にはこういうこだわりが嬉しい反面、近年「実用面」重視のためか既存のライトケースを流用し白熱球からシールドビームへ変更したケースが見られるようになった。JR山口線のC57、D51がそれで形態としてはいささか興ざめするものとなってしまった。動態保存への会社間の考えの違いもあるが、あらためて蒸気機関車を維持していくのは大変な事業ということをを示すエピソードともいえるだろう。
「ひさし」付ヘッドライトのD51。 (カメラ CANON EOS-1vHS、フィルム フジクローム RVP100) |
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