2021年8月31日火曜日

8月の朝

 かつて夜行列車が健在の頃、8月の「夏休み」の一日は「朝駆け」撮影に充てていた。始発電車で出発し5時台に通過する寝台特急を撮影、ラッシュアワー前には機材を片付け帰路に着く。鉄道写真の格言「早起きは三本の徳」を堪能した朝のコーヒーは美味かった。
            終着上野まであと30分、車内では下車の準備が始まっていることだろう。

 
鉄道撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係で成り立つもの。ファン同士よき人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。

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2021年8月30日月曜日

「タラコ色」を標準としたキハ40。

 国鉄末期の昭和52(1977)から57(1982)年にかけて製造されたキハ40形気動車(二代目)は酷寒地向け100番台 150両、寒地向け500番台 94両、暖地向け2000番台 148両が製造され北海道から九州まで配属された。「タラコ」色と称される首都圏色が初めて採用されたのもキハ40形からで、以後国鉄では特急・急行形気動車を除く一般形気動車は「タラコ」色に統一される事になった。
 昨年より小湊鉄道へ譲渡が始まったJR東日本のキハ40形の内2両は「タラコ」色のままで転入している。原形の2000番台車に対してエンジンは米国カミンズ社製に換装、機関直結式の冷房装置の改造を施しているが頑丈な車体が売りでもあるキハ40形。小湊鉄道で末長い活躍を願いたいものだ。
小湊鉄道の在来車と同タイプのコイルバネ台車が2000番台の特徴、





鉄道撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係で成り立つもの。
ファン同士よき人間関係を。感謝の気持ちは挨拶から。
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2021年8月25日水曜日

稲穂、実る

 8月も半ばを過ぎると小湊鉄道~いすみ鉄道沿線は早場米による黄金色の季節になる。今回の作品は小湊鉄道 海士有木付近をロケハンしたときのもの。豊作のイメージとしてはこれで良し。さて今年の出来はどうだろうか。
実りの秋
        



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2021年8月12日木曜日

小さな電車と出逢う旅 

コダクロームに記録されたオールドカー、「501」は元上田丸子電鉄、
今回のスナップは2015年8月17日のブログ(https://gazosousakunin.blogspot.com/2015/08/19828.html)で紹介した1982年夏初めて銚子を訪れた時のもの。当時の銚子電鉄は12m、14m車体のオールドカーが健在だったこともあってどの車両が来るかを楽しみながら、外川から銚子まで線路際をロケハンしている。仲ノ町駅では名物機関車デキ3形も記録することができ、猛暑の中充実した一日だった記憶がある。旅の終わりは「房総急行」、房総地区では同年11月の上越・東北新幹線の開業によって優等列車の再編が行われることから「あえて」急行乗車に拘っている。振り返るとこの頃から「記録は平時」を心掛けていたように思う。心のタフさを鍛えるのは単独行が良いようだ。              





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2021年8月4日水曜日

電気機関車 E851形

今回のテーマE851形・・・はJR東日本の車両ではなく、かつて西武鉄道が所有していた民鉄初の6軸電気機関車。西武秩父線開通に際して石灰石列車牽引用として新製され、形式名は基本設計において国鉄EF65形とEF81形をベースにした事から「E851」と命名されている。国鉄両機と異なるのは車体外観、スカーレットをベースとしたカラーリングの他に石灰石列車牽引用ということで非貫通車体ながらも重連総括制御機能を備えていた事、また牽引力重視ということで主電動機の歯車比がEF60形2次車以降と同一に設定されていた等、いわば国鉄電機の折衷のような機関車だった。今回の作品は2015年5月19日の本ブログ(https://gazosousakunin.blogspot.com/2015/05/blog-post_19.html)「さよなら運転」イベント時のもの。この日最初で最後の客車列車を牽引して現役を退いたE851形、現在1両が静態保存されている。
名デザイナー黒岩保美 氏による車体デザインは時代が変わっても新鮮。


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2021年8月2日月曜日

完成された道具を持つ喜び

カメララインナップにEOS-1V HSが加わったのが2003年。CANONフラッグシップカメラの5代目「V」に相応しいスペックの中で、一番魅力だったのは専用ソフトで機能をカスタマイズできる拡張性だった。更にニッケル水素パック装着時での秒間10コマ撮影はここぞという場面では大きな武器となった。EOS-1シリーズの「完成形」とも言えたEOS-1Vがデジタル一眼との併用を経てメインカメラから退いたのが2014年。今でも通電状態で動態保存している。

EOS-1シリーズの弱点はフィルムの「巻き戻しクランク」が無いこと。
ニコンF5とのコンセプトの違いが顕著だった。


秒間10コマでの超高速撮影作例。新幹線では2コマがジャストミートのタイミングだった。


鉄道撮影は鉄道会社、関係者等との信頼関係で成り立つもの。

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2021年8月1日日曜日

昭和49年「13歳、真夏の大冒険」

オリンピック中継には数々の名実況があるが、TOKYO2020での名実況のひとつに挙げられるのは、スケートボード女子ストリートの金メダリストとなった西矢 椛さんを称える「13歳、真夏の大冒険!」だろう。それで思い出したのが昭和49年夏の夜行往復0泊3日の撮影旅行。13才の中学二年生にとってその後の人生に少なからず影響を与えた「真夏の大冒険」だった。色褪せた写真に残された少年時代のスパルタンな体験は自身の糧になる。令和の若き才能はどのように時代を拓いていくのだろう。
モノクロは無事だがカラーは退色が著しかった。
        


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