2019年10月4日金曜日

開かずの扉

 国鉄特急電車の中で大きなモデルチェンジとなったのが先頭車の形状。昭和42年の581系に端を発し、先頭車はボンネット形から分割・併合可能な貫通形、非貫通形へと変わった。今回の「ひばり」は前面貫通が可能な485系200番台車で、設計時では現在の山形新幹線のように福島駅での東北・奥羽線特急の分割・併合運用が想定されていたという。その後特急電車の分割・併合運用は昭和51年の長崎・佐世保線「かもめ」「みどり」で実現したが貫通扉は使われず、ファンからは「開かずの扉」と揶揄された扉が開かれたのは昭和60年の「くろしお」、本領が発揮されたのは民営化後のJR西日本「シュプール号」まで待つことになる。現在、貫通構造のJR特急車は花盛り。その先駆車たるクハネ581形は京都鉄道博物館にその姿を留めている。
新製時、青森と向日町に集中配置された485系貫通形も居住性の問題から乗務員には不評だった
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